はなのいえはアスタム村の中にあります。第二の都市ポカラから西に位置し、標高は海抜1,500m前後の場所です。美しいヒマラヤ山脈が目の前に見えるだけでなく、ネパールの豊かな自然や伝統的な山間部の人々の暮らしの在る場所です。

アスタム村に暮らす人々は、殆どがBhahun（ブラーマンのコミュニティ）でアディカリ（Adhikari）家に属します。アスタムのことを‘アディカリ村‘と呼ぶ人もいます。ネパール語を話し、ヒンドゥ教を信仰し、主な生活の基盤は農業です。村人の中には、観光業で働く者もいれば、出稼ぎで他国へ行く者もいます。はなのいえで働いている働き者の女性達は、アスタム村に住むお母さん達です。

アスタム散策で歩いていると畑が広がり、水牛やヤギなどの家畜の世話をし、搾乳などをしている村人を見かけます。村人は、ミルクティーや搾乳したミルクからつくる製品が好きでチーズやヨーグルトをつくるのを毎日の日課にしています。

女性の多くは赤を好み、とても色鮮やかな伝統的な赤いサリーを首飾りや腕輪などの装飾や色でおしゃれに着飾っているのも印象的です。

アスタムに広がった畑や水田では、季節毎に違った風景をみせてくれますが、この季節は、田んぼの稲が実り、黄金に色づき穂を垂らす姿が広がり、穏やかな風景と人々の暮らしが在ります。